イギリスの国民投票でＥＵ離脱派が勝利したことを受け、アメリカのオバマ大統領は日本時間の２４日夜、声明を発表し、結果を尊重するとともに、イギリスとＥＵはいずれもアメリカにとって必要不可欠なパートナーだとの認識を強調した。

　声明文でオバマ大統領はまず、「我々はイギリス国民の決断を尊重する」と述べた。そのうえで、長年の同盟関係について触れ、「米英の特別な関係は永続的で、イギリスがＮＡＴＯ（北大西洋条約機構）の一員であることは、アメリカの外交、安全保障、経済政策の必要不可欠な礎であり続ける」との認識を示した。

　さらに、イギリスがＥＵとの間で離脱にむけた交渉を始めても、「イギリスとＥＵは、アメリカにとって引き続き必要不可欠なパートナーだ」と強調している。

　オバマ大統領は４月にイギリスを訪問し、キャメロン首相と会談した際、「ＥＵにいることで、影響力や経済力などを高められる」と述べ、イギリスのＥＵ残留を支持する立場を鮮明にしていた。