スロバキア首相“ウクライナへの人道支援停止も” 天然ガスの輸出停止受け
スロバキアのフィツォ首相は、9日、ウクライナを経由したロシア産の天然ガスの輸出が停止したことを受け、問題が解決されなければ、ウクライナへの人道支援を停止する考えを示しました。
ロシア産の天然ガスをめぐっては、ロシアの国営ガス企業ガスプロムが、1日、ウクライナ側が契約延長を拒否したとして、ウクライナ経由でのヨーロッパへの天然ガスの輸出を停止したと発表していました。
これを受けて、スロバキアのフィツォ首相は、9日、「問題が解決されなければ、すぐに厳しい報復措置を講じる」と述べ、ウクライナへの人道支援を停止する考えを示しました。
その上で、全会一致が原則となっているEU=ヨーロッパ連合の議会で、ウクライナ関連の政策決定をめぐって、スロバキアが拒否権を行使する構えを示唆しました。
一方、ウクライナ外務省は、10日、「問題はロシア側にあり、一部の政治家がロシアへの依存を断ち切ろうとしないことにある」と述べ、親ロシアとされるスロバキア政権側を非難しました。