EU首脳 英のEU離脱交渉妥協しない方針
EU(=ヨーロッパ連合)の首脳会議は29日、イギリス抜きで2日目の非公式会議を行い、イギリスのEU離脱をめぐる交渉では妥協しない方針を改めて示した。
イギリスを除いた2日目の会議では、イギリスが離脱したあともEUの単一市場へ参加する場合の条件などについて、各国は厳しい姿勢を示した。
EU・トゥスク大統領「(イギリスは)EU市場参入だけの“いいとこ取り”は認められない。EU市場への参入は移動の自由などの受け入れが条件だ」
一方この日、EU本部にはイギリスから独立して残留を望むスコットランドの主席大臣が訪れたが、EU首脳はイギリス国内の問題にも距離を置く姿勢を示した。
欧州委員会・ユンケル委員長「イギリス国内の手続きには介入しない。それは我々の義務でも仕事でもない」
イギリスは離脱手続きを9月以降にして、それまでの間に水面下交渉を進めたい考えだが、EU側は距離を置いて静観する構え。