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仏政府がテロと断定 ニース・トラック突入

2016年7月18日 18:06
仏政府がテロと断定 ニース・トラック突入

 84人が死亡したフランス南部ニースのテロ事件で、取材から容疑者の人物像が浮かび上がってきた。

 取材により、トラックを運転していたムハンマド・ブーレル容疑者が、離婚協議中だった妻ら家族に対して、日ごろから暴力を振るっていたことが分かった。精神的に不安定だった様子がうかがえる。

 一方、妻は事件の2週間ほど前に、ブーレル容疑者に最後に会ったそうだが、その際にも特段、過激化した様子はみられなかったと証言している。

 政府はテロと断定し、カズヌーブ内相も18日朝、「犯行の手口は『イスラム国』の求めるものに完全に一致している」などと指摘しているが、これまでのところ決定的なつながりは明らかになっていない。

 当局は、マークの対象とする間もなく極めて急速に過激化した、との見方を示していて、テロ対策に新たな課題を突きつけられた形。政府は、新たに治安要員1万2000人を動員して警備を強化する方針。