トルコ軍「クーデター情報を事前に把握」
トルコで起きたクーデター未遂で、トルコ軍は19日、クーデターの企てについて、情報機関が事前に把握していたと明らかにした。
地元メディアによると、トルコ軍は15日夜に起きたクーデター未遂について、情報機関が当日の午後4時にクーデターが起きるとの情報を得ていたと明らかにした。その上で、情報を覚知されたことに気づいた反乱軍側が、時間を早めてクーデターを試みたとしている。
一方、トルコ政府は19日、教育省の職員1万5000人以上を停職処分としたと発表するなど、エルドアン大統領に批判的な勢力の一掃を進めている。
また、ユルドゥルム首相は19日、野党勢力と会談し、クーデターを企てた勢力を徹底的に追及することへの協力を呼びかけた。政権を実質的に率いるエルドアン大統領は、野党も取り込む形で権力基盤をさらに強化したい狙いがあるものとみられる。