南シナ海問題焦点 ASEAN外相会議開幕
ラオスで24日、ASEAN(=東南アジア諸国連合)の外相会議が始まった。南シナ海問題で国際的な司法機関が中国の主張をほぼ全面的に否定してから初めての会合となる。現地から生野真吾記者が伝える。
ASEAN外相会議の開会式は24日午前に行われたが、議論は23日から始まっている。夕食会のあとに行われた非公式会合は1時間半におよび、南シナ海の領有権を争うフィリピン、ベトナムの外相が積極的に話し合う姿もみられた。フィリピンのヤサイ外相はASEANの見解の取りまとめに期待感をのぞかせた。
ヤサイ外相「現時点ではコメントできない。問題を解決したいと思っている」
経済的な結びつきで中国と近いカンボジアなどを含め、ASEANで一致したメッセージを示せるかが注目される。
25日からは日本やアメリカが参加する拡大会合が行われる。中国の王毅外相も24日に現地入りし、自らの主張を各国にアピールするとみられる。