アメリカ大統領選挙で、民主党の党大会が日本時間２６日に始まった。女性初の大統領を目指すクリントン前国務長官が、大統領候補に正式指名されるが、党内の亀裂は深いのが現状だ。

　党大会初日のテーマは「団結」。ミシェル・オバマ大統領夫人が日本時間２６日午前に演説し、党の団結のもと、クリントン氏の本選での勝利を訴えた。

　ミシェル・オバマ大統領夫人「これは、子どもたちの将来をどうするのか、誰に託すのかを決める選挙です。それにふさわしいのは、我々の友人であるヒラリー・クリントン氏ただ１人です」

　大会には著名人が多数登場し、共和党大会とは対照的に、支持の幅広さをアピールする。

　ミュージシャンのポール・サイモンさんは、名曲「明日に架ける橋」を歌った。共和党のトランプ氏が移民対策として「壁をつくる」と主張しているのを念頭に、「民主党は壁をつくるのではなく、さまざまな懸け橋を築くのだ」と強調する狙い。

　候補者指名を控えて、クリントン氏も共和党批判に熱がこもり、共和党とは異なる団結があるとアピールしている。

　しかし民主党内では、サンダース上院議員との長い予備選による亀裂は埋まっていない。

　サンダース氏の支持者「（Ｑ．クリントン氏に投票する？）絶対にしない」

　この後、サンダース氏も演説するが、自らの支持層をいかにクリントン氏支持に向かわせるか、大きな役割を担っている。