サンダース氏が演説“クリントン氏に協力”
アメリカ大統領選挙にむけた民主党の党大会で、予備選を戦い抜いたサンダース上院議員が演説し、クリントン氏の勝利に協力する姿勢を示した。ペンシルベニア州の会場から近野宏明記者が中継。
クリントン氏との予備選挙でサンダース氏は最終戦まで粘り抜いたことから支持は根強く、広い会場中がまるでサンダース氏の勝利演説のような熱狂に包まれた。午後11時前、サンダース氏が登壇すると大勢の支持者がプラカードを手に名前を呼び続け、演説は3分たってようやく始まった。
サンダース氏「今やるべきは“クリントン政権”で政策を実行することだ。クリントン氏は卓越した大統領になるだろう。彼女と共にあることを誇りに思う」
サンダース氏は最低賃金引き上げや大学の学費負担軽減など、自身の政策をクリントン氏も取り入れたと強調。支持者の大歓声が上がった。その上で、本選挙でのクリントン氏の勝利と、政策の実現に協力する姿勢を示した。
明日、サンダース氏は自らを支持する代議員をクリントン氏に譲ると表明する。ただ本選挙でクリントン氏には投票しないという支持者は少なくない。演説によりサンダース氏の支持者がどこまでクリントン支持へ転換するかが焦点となる。