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米大統領、遺族中傷のトランプ氏を痛烈批判

2016年8月3日 9:04
米大統領、遺族中傷のトランプ氏を痛烈批判

 アメリカ大統領選で勝利をめざす共和党トランプ候補の新たな問題発言が波紋を広げている。トランプ氏がイラクで戦死したアメリカ兵の遺族を中傷したことに対し、オバマ大統領は2日、「大統領になる準備ができていない」と痛烈に批判した。

 発端となったのは、アメリカ兵だった息子をイラクで亡くしたイスラム教徒の両親が民主党大会で行った演説で、テロ対策としてイスラム教徒の入国禁止を唱えるトランプ氏を批判したこと。これにトランプ氏が激しく反発、「私のことを知らないのに悪意を持って攻撃した」などと中傷した。

 オバマ大統領は2日、この発言を痛烈に批判した。

 オバマ大統領「(トランプ氏は)国のため多大な犠牲を払った米兵の遺族を攻撃した。大統領を務める準備が全くできていない」

 またオバマ大統領は共和党に対して、トランプ氏への支持を考え直すよう迫った。アメリカでは兵士やその遺族は尊敬の対象。共和党内部からも非難の声が相次ぎ、共和党のハンナ下院議員は2日、連邦議会議員としては初めてとなる民主党クリントン候補への支持を表明した。