ドーピング告発の選手の情報に不正アクセス
WADA(=世界反ドーピング機構)は13日、ロシア陸上界をめぐる組織的なドーピングを告発した元ロシア代表の女子選手の個人情報に不正アクセスがあったと発表した。
不正アクセスがあったのは、WADAがドーピング関連の情報を一元管理しているシステムで、抜き打ち検査のために選手の所在地も登録されている。
WADAの発表によると、何者かがステパノワ選手のアカウントのパスワードを不正に入手してアクセスしたという。WADAは、ステパノワ選手のアカウントを閉鎖して、本人に状況を報告した。
ほかの選手のアカウントには不正アクセスはなかったという。
ステパノワ選手は、去年、ロシア陸上界をめぐる組織的なドーピングを告発し、これをきっかけとしてロシア陸上競技連盟の資格停止処分につながった。