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国連・グテーレス事務総長、トルコでウクライナからの穀物輸出作業を視察…“食糧危機防ぐためロシア産の食糧や肥料も世界に”

2022年8月21日 6:36

ウクライナのゼレンスキー大統領が奪還を宣言した南部クリミア半島で20日、ロシア黒海艦隊司令部の建物にドローンが落下しました。

ロシアが支配するクリミア半島セバストポリの当局者によりますと、20日、ロシア黒海艦隊司令部の真上にドローンが飛来し、ロシア側に撃墜され、屋根の上に落下して火を噴いたということです。誰がドローンを飛ばしたのかはわかっていませんが、深刻な被害はないということです。

クリミア半島を巡っては、ウクライナのゼレンスキー大統領が9日に奪還を表明し、以降、ロシア軍の空軍基地や弾薬庫などで爆発が相次いでいます。

一方、国連のグテーレス事務総長は20日、トルコのイスタンブールを訪れ、ウクライナから穀物を輸出する貨物船の検査作業を視察しました。

視察後の記者会見でグテーレス事務総長は、「これまでに65万トン以上の穀物がウクライナから輸出された」と述べた上で、食糧危機を防ぐためには制裁対象となっていないロシア産の食糧や肥料についても世界の市場に届けることが重要だと訴えました。