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レベル上がった英料理、EU離脱で↓に?

2016年10月6日 19:57
レベル上がった英料理、EU離脱で↓に?

 イギリスで先日、新しいミシュランガイドが発表された。ロンドンには世界中からシェフが移住し、「食のレベル」も上がっているが、一方で、EU離脱による「食文化」への影響を心配する声も出ている。

■「おいしくない」との声もあるイギリスの料理だが、実は近年、イギリスの食文化が大きく変化している。世界各国からシェフがイギリスに渡ってきたため、レストランのレベルが上がってきたという。

■ロンドンでは3日、イギリス・アイルランド版の最新ミシュランガイドが発表された。「星」のついたロンドンのレストランは、20年前の3倍以上となる66店に。しかも、その内の9割はイギリス料理以外だった。

■ロンドンの街でも見かけるのは多くの外国料理店。移民の増加により“本場の味”が流入し続けている。しかし、そんなイギリスの食文化にマイナスの影響を与えるかもしれないのが、EUからの離脱問題だ。

■イギリスとEU加盟国の間ではこれまで、貿易に関税がかからず、移民を含め人の移動は原則、自由だった。しかし、EUから離脱すると関税がかかり、輸出などイギリス経済への悪影響も予想されるほか、イギリスが移民の流入を制限する可能性もある。

■保守党の中には経済へのダメージを懸念し、移民制限を緩やかにしては、との声もあるが、メイ首相はこうした考えをとらず、移民の制限が最優先との姿勢を示した。

■保守党大会でのメイ首相「私たちは独立国家としてやるべきことをする。どのように移民制限するかは自分たちで決める」

■EU離脱の影響を心配する飲食店がある。懐石料理「UMU」は去年、アジア料理として初めて2つ星を獲得した。総料理長の石井義典さんは、イギリス食文化の向上に尽くしてきたが、EU離脱で外国人スタッフらの雇用がどうなるか心配している。

■メイ首相は5日、EUへの正式な離脱通告を遅くとも来年の3月までに行うと改めて強調した。はたしてイギリスはどんな国へと変わっていくのだろうか。

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