中国・四川省の成都で行われているＧ２０（＝財務相・中央銀行総裁会議）は、初日の協議で、イギリスのＥＵ離脱による世界経済への影響などを話し合った。

　麻生財務相「（私からは）世界経済について緩やかな回復が続いてはいますが、引き続き見通しに対する下方リスク等、不確実性があるとの認識を示しています」

　今回のＧ２０は、イギリスが国民投票でＥＵ離脱を決めた後、初めての会議。各国は“ＥＵ離脱ショック”を受けて不透明さが増した世界経済の先行きについて意見交換を行い、関税の扱いなど具体的な影響について議論が行われた。

　また、日本から参加している麻生財務相は、新しく就任したイギリスのハモンド財務相と個別に会談し、ＥＵ離脱の今後の道筋について意見交換を行った。

　Ｇ２０は、最終日の２４日に共同声明をとりまとめるが、市場の不安を払拭（ふっしょく）するような具体策が示せるのかが焦点となる。