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警察署が相次ぎ襲撃、9人死亡 ミャンマー

2016年10月10日 19:01

 イスラム教徒と仏教徒が対立しているミャンマー西部、バングラデシュとの国境付近で9日、警察署3か所が武装グループに相次いで襲撃され、警察官9人が死亡した。

 ミャンマー政府によると、西部ラカイン州のバングラデシュ国境近くの町で9日、刃物などで武装した数十人のグループが3つの警察署を相次いで襲撃したという。この襲撃で警察官9人が死亡したほか、武装グループ側の8人も死亡し、警察は、現地で仏教徒と対立するイスラム教徒による犯行との見方を示している。

 ラカイン州では2012年に仏教徒とイスラム教徒・ロヒンギャとの間で起きた大規模な衝突以降、双方の対立が続いている。事件が起きたのはロヒンギャが多く住む地域で、ミャンマー政府はこの地域に夜間の外出禁止令を出して、今回の事件が対立に影響を与えないか警戒を強めている。