比大統領「スカボロー礁に戻れるかも」
25日、大統領就任後初めて日本を訪れるフィリピンのドゥテルテ大統領が23日、演説で、中国が実効支配する南シナ海のスカボロー礁にフィリピンの漁民が近いうちに戻ることができる可能性について言及した。
先週、台風で被害を受けた北部ルソン島を視察したドゥテルテ大統領は、現地で演説を行い、フィリピンの漁民が「数日のうちに、スカボロー礁に戻ることができるかもしれない」と話した。
南シナ海のスカボロー礁は、フィリピンの排他的経済水域内にあるが、中国が実効支配し中国の公船などが展開しているため、フィリピンの漁民が近づくことができない状況が続いている。
ドゥテルテ大統領は、「中国とさまざまな事柄で協力していく方針を確認した」と、先週の中国・習近平国家主席らとの首脳会談の成果を強調していて、今後のスカボロー礁周辺での漁業再開に期待を示した形。