中国は、フィリピンのドゥテルテ大統領が来週、中国を公式訪問すると発表した。習近平国家主席らと会談する予定で、中国とフィリピンが領有権を争う南シナ海問題についても議論されるとみられる。

　中国外務省によると、ドゥテルテ大統領は１８日から２１日にかけて中国を訪れる。訪問中、ドゥテルテ大統領は習近平国家主席や李克強首相らと会談する予定で、南シナ海問題についても意見を交わすものとみられる。

　南シナ海を巡っては国際的な司法機関がことし７月、ほぼ全域に領有権が及ぶとする中国の主張を否定する判決を出した。これに対し、中国は判決を受け入れず、当事国間同士の対話で問題を解決する姿勢を示している。

　一方、ドゥテルテ大統領は中国との距離を縮める意向を示唆していて、首脳会談で南シナ海問題などで歩み寄りがあるかどうか注目される。

　ドゥテルテ大統領は中国訪問後の今月２５日から、日本を訪問する予定。