比大統領「話し合う時期ではない」南シナ海
中国を訪れているフィリピンのドゥテルテ大統領は、習近平国家主席らとの会談を前に会見し、今は南シナ海問題について話し合う時期ではないと強調した。
ドゥテルテ大統領は会見で、南シナ海問題について、中国側の主張を否定した仲裁裁判所の判決を支持する主張は変わらないとする一方、今回の首脳会談で自らこの問題を切り出すことはしないと強調した。
ドゥテルテ大統領「私の意志は、この判決に書かれている以上のことはない。これに従うべきだが、今は、それをする時でない」
また、南シナ海問題は今回の訪問の最優先課題ではないとしている。
ドゥテルテ大統領「(南シナ海問題は)二の次かと聞かれれば、もちろんその通りだ」
ドゥテルテ大統領は今回の訪問で、中国から総額3100億円にのぼる投資を呼び込みたい考えで、対立する政治問題を先送りし、巨額の経済支援という成果を得たい思惑があるとみられる。