比大統領一転 南シナ海問題“中国と議論”
フィリピンのドゥテルテ大統領は、18日から就任後初めて中国を訪問する。ドゥテルテ大統領は今回の訪問で、南シナ海問題を議論しないとしていた姿勢を一転させ、首脳会談で議題に上げる考えを示した。
地元フィリピン南部のダバオで行った16日の会見でドゥテルテ大統領は、20日に予定されている習近平国家主席らとの首脳会談で、「我々の主張を押し通す」などと述べ、南シナ海問題を議題にする考えを明らかにした。
ドゥテルテ大統領は今月10日、中国が実効支配するスカボロー礁の領有権問題をめぐり「ひとまず触れない」と発言するなど、中国を訪問しても南シナ海問題については、議論しない方針を示唆していた。
今回、ドゥテルテ大統領は、南シナ海問題について中国側の首脳と議論する姿勢に転じたものの、「無理は言わない」などとも話していて、中国側に対する一定の配慮も見せた。