スカボロー礁で中国「状況変わっていない」
G20首脳会議が中国で開催される中、南シナ海のフィリピンに近いスカボロー礁では、4日までに中国船約10隻が確認され、フィリピン政府が強い警戒感を示している。
フィリピン空軍が南シナ海のスカボロー礁周辺で撮影した中国船の写真には、複数の中国海警局の船や作業船などが写っている。船は計約10隻で、4日、フィリピン政府の安全保障会議に参加したピニョール農相は、中には埋め立て用とみられる大型船も展開しているとしている。今のところ、埋め立て作業などは確認されていないが、フィリピン政府は神経をとがらせている。
これに対し中国外務省は、5日午後に行った会見で、「これまで通りの活動が行われているだけで、状況は変わっていない」と説明した。