中国船侵入 岸田外相、駐日大使呼び抗議
沖縄県の尖閣諸島周辺で中国の公船が日本の領海への侵入を繰り返していることを受け、岸田外相は9日、中国の程永華駐日大使を外務省に呼んで強く抗議した。
岸田外相は午前10時すぎから約20分間、程大使と会談した。この中で岸田外相は、「日本の主権の侵害であり、一方的に緊張を高める行動は断じて受け入れられない」などと強く抗議した。その上で、「日中関係をめぐる状況は著しく悪化していると言わざるを得ない」と述べた。
一方、程大使は、尖閣諸島は中国固有の領土との従来の主張を繰り返した。
程大使「釣魚島(尖閣諸島)は中国固有の領土であって、中国の関連の船舶が当該関連の海域で活動を行うのは当然のことである」
尖閣諸島周辺では今月5日以降、中国漁船を伴った中国公船による領海侵入が相次いでいる。日本政府が中国側に抗議を行うのは9日で5日連続となり、これまでの外務次官から外相に抗議のレベルを上げた形。