トランプホテル従業員の間にも広がる不満
アメリカ大統領選挙で、共和党・トランプ候補のお膝元で不満と批判が強まり、党の牙城さえ崩れつつある現状を取材した。
ネバダ州ラスベガス。先週、労働組合に集まっていたのは、トランプホテルの従業員。雇い主であるトランプ氏を非難し、支持しないと公言している。理由はヒスパニックへの処遇。「差別的だ」と不満を訴え、改善した契約を結ぶよう求めている。
トランプホテル従業員「(トランプ氏らは)ヒスパニックへの敬意が欠落している」「従業員をないがしろにするから大統領になったら気分が悪い」
投票権を持つ人はクリントン氏に投じると口をそろえる。ネバダ州は不満を募らせるヒスパニックの増加も背景に、今回も「激戦州」となった。
19日、トランプ氏が泊まっているとみられるホテル前には従業員を含め400人が集まった。トランプ氏との間に存在する「壁」。ヒスパニックの従業員らはアメリカは分断ではなく団結を目指すべきだと訴えた。
トランプホテル従業員「きょうは素晴らしい日。興奮している」
トランプ氏は過激な主張を変えることなく強行突破を計る方針。足元の不満はトランプ氏にどこまでダメージを与えるのか。投票まであと2週間となる。