アメリカ大統領選挙で、女性を巡る問題が相次いで取りざたされ、劣勢が続く共和党のトランプ候補は、ある“起爆剤”を投入し、てこ入れに乗り出した。

　トランプ氏は、過去に女性を蔑視した発言が暴露され、批判が集まっている。さらに有力紙「ニューヨークタイムズ」は１２日、３０年以上前に飛行機の中でトランプ氏に体を触られたなどとする女性の証言を掲載したが、トランプ氏はこれを否定した。

　トランプ氏「（女性の主張は）作り話で、まったくのウソだ。こんなことは起きていない」

　こうした中、トランプ氏の長女で、女性からの支持も厚いイヴァンカさんが１３日、大統領選の激戦州・ペンシルベニア州入りし、小規模な対話集会を重ね、父親への支持を訴えた。

　イヴァンカさん「父は革新的で、この国には新鮮な見方ができる指導者が必要だ」

　ペンシルベニアでは、どちらに投票するか決めていない高学歴の女性の票が勝敗を左右すると言われていて、今後、両陣営のせめぎ合いが激しくなりそうだ。