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国後島に留め置かれた漁船と乗組員解放

2016年10月26日 0:45

 北海道のサンマ漁船がロシア当局の臨検を受けて、北方領土の国後島に1か月以上留め置かれていた問題で、25日、漁船と乗組員17人が解放された。

 北海道稚内市のサンマ棒受け網漁船「第8朝洋丸」は先月半ば、根室市の沖合でロシア国境警備局の臨検を受け、国後島に連行された。その後、漁獲枠を超えたサバが見つかったなどとして、ロシア側の詳しい取り調べを受けていた。

 外務省によると、「第8朝洋丸」と乗組員17人は日本時間25日午後3時半頃に解放され、宮城県の気仙沼港に向かったという。

 国後島の地区裁判所は17日、解放に関する保証金を約1150万ルーブル(約1900万円)とする決定を下した。「第8朝洋丸」側がこれを支払い、解放されたとみられる。