「北方領土は戦争でロシア領土に」露外務省
ロシア外務省の報道官は5日、北方領土は戦争の結果、ロシアの領土になったと述べ、日本が認めることが不可欠だと発言した。近く行われる日露戦略対話を前に日本をけん制したものとみられる。
ロシア外務省のザハロワ報道官は5日、領土問題をめぐるロシアの姿勢は変わっていないとした上で、「北方領土は第2次大戦の結果、ロシアの領土になった。この現実を日本が認めることが問題解決には不可欠だ」と発言した。
日本は12月のプーチン大統領の来日に向け交渉の進展を目指していて、近くモスクワで開かれる、日露の外務次官による「日露戦略対話」でも領土問題が協議される予定。報道官の発言は、協議を前に日本をけん制する狙いがあるとみられる。