日露首脳会談を控えた１日、ロシアのプーチン大統領がアメリカメディアのインタビューに応じ、北方領土問題について、「日本の友人と解決策を見つけたい」と、解決に意欲を示した。

　プーチン大統領は１日、日露首脳会談が行われるロシア極東のウラジオストクでアメリカのメディア「ブルームバーグ」のインタビューに応じた。この中で、北方領土問題について、「領土の取引をしない」としながらも、「日本の友人たちと共に解決策を見つけたい」と、問題の解決に意欲を示した。

　解決の形については、「交換や売却するのではなく、どちらかが勝った、負けたと感じない解決策を探す」と説明している。

　一方で、「この問題はよく検討されるべきだ」と、慎重な姿勢も見せていて、首脳会談を前に領土問題への理解を示すことで、日本からさらなる経済協力を引き出したい狙いもあるとみられる。