ビザなし交流で国後島訪問の邦人、露が拘束
北方領土の国後島を「ビザなし交流」で訪れていた日本人男性が、ロシア側に拘束されたことがわかった。
関係者によると、拘束されたのは「ビザなし交流」で国後島に入った訪問団の通訳で、20日、島を出る際の荷物検査で申告していない多額の現金を持っていたという。
この訪問団は21日朝、北海道の根室に戻ったが、男性は現在も国後島に残り、ロシア側の事情聴取を受けているものとみられる。
「ビザなし交流」で日本人が拘束されるのはきわめて異例で、来月の日露首脳会談を前に、北方領土問題での交渉に影響を与える可能性もある。
一方、ロシアの地元メディアは、国後島で日本人男性が申告のない現金400万円を所持していたとして、拘束されたと伝えている。ただ、この男性が訪問団の通訳かどうかは言及していない。