露・ラブロフ外相 北方領土「返さない」
今月、日本とロシアの平和条約に関する事務レベル協議が行われるのを前に、ロシアのラブロフ外相が、北方領土は「返さない」と発言した。
ラブロフ外相の発言は、地元メディアが先月31日に行ったインタビューで、読者からの質問に答えたもの。
「我々は(北方領土を)返さない。平和条約の締結を懇願することもない」-ラブロフ外相はこのように述べ、北方領土が第二次大戦の結果、旧ソ連の領土になったと、日本が認めることが交渉を進める条件だと、これまでの主張を繰り返した。
平和条約の締結をめぐっては、先月行われた首脳会談の合意に基づいて、今月東京で事務レベルの協議が行われる予定。今回の発言は、協議を前に、日本をけん制する狙いがあるものとみられる。