ロシアのプーチン大統領は２０日、北方領土を日本に「売り渡さない」と述べ、経済協力と領土問題とを結びつけない姿勢を示した。

　プーチン大統領は、ロシアメディアに日本の経済協力の見返りとして「北方領土を高く売り渡すのか」と問われ、これを否定した。

　プーチン大統領「（北方領土を）高く売るかと問われても、我々は何も売り渡さない」

　さらに、領土問題を巡る対話には意欲を示したものの、経済協力と領土問題とを結びつけない姿勢を示した。

　一方、日本は、今月６日の首脳会談で８項目の経済協力プランを提示するなど、経済協力を通して日露関係を強化することで、領土問題の解決につなげたい考え。

　来月、東京で事務レベルの平和条約交渉が行われるのを前に、日本をけん制する狙いがあったとみられる。