比漁民が漁再開 中国「友好関係を考慮」
中国とフィリピンが領有権を争う南シナ海のスカボロー礁でフィリピンの漁民に対する中国当局の妨害がなくなったことについて、中国外務省は31日、「両国の友好関係を考慮して適切に対処した」と話した。
南シナ海のスカボロー礁はフィリピンの排他的経済水域内にありながら中国が実効支配しているが、先週から中国当局の妨害がなくなり、フィリピンの漁民が漁業を再開している。
これについて中国外務省は、31日の会見で、今月、フィリピンのドゥテルテ大統領が訪中したことを契機に「両国の関係は全面的に改善した」とした上で次のように発言した。
中国外務省報道官「ドゥテルテ大統領が非常に懸念する問題について、フィリピンとの友好関係を考慮し、適切に対処した」
一方で、この対応が永久的に続くのかなどについては答えていない。