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“最側近”出頭「誤った部分は責任をとる」

2016年11月2日 18:51
“最側近”出頭「誤った部分は責任をとる」

 韓国の朴槿恵大統領が、機密情報を漏えいしたとされる事件をめぐり、朴大統領の最側近である大統領府の元高官が2日、検察に出頭した。

 先月31日、朴大統領の友人・崔順実容疑者が出頭した際に、市民団体が乱入して大混乱となったことを受け、2日は警察官が配置されるなど、厳戒態勢の中での出頭となった。

 朴大統領の最側近、安鍾範・前首席秘書官は、2日午後2時前、ソウル中央地検に出頭した。

 「(Q財団への募金を指示?)誤った部分は責任をとる」「(崔順実容疑者を知っている?)検察で全て話します」-安氏は、崔容疑者が設立に関わった財団の資金を集めるため、財界に圧力をかけた疑いがもたれている。

 2日の東亜日報は、「安氏は、全ては朴大統領の指示でやったことだと話している」と報じていて、朴大統領の関与についてどこまで明らかになるかが焦点。

 一方で、朴大統領の友人の崔順実容疑者については、検察は2日、裁判所に崔容疑者の逮捕状を請求した。財団の資金集めにあたって、安氏と共謀して財界に圧力をかけたという「職権乱用の共犯」容疑と、この財団から日本円で約6300万円をだまし取ろうとした「詐欺未遂」の容疑。

 裁判所は3日午後3時から、崔容疑者への審問を行い、逮捕状を出すかどうか判断することにしている。

 検察の捜査が進む中、大統領府は2日、新たな首相として盧武鉉政権時代大統領府の政策室長を務めた、金秉準氏の起用を決めた。野党に近い人物である金氏を起用することで、政権の立て直しに野党の支持を取り付けたい考えだが、野党側は「何の相談も受けていない」と猛反発。首相の任命に必要な国会の聴聞会をボイコットする構えで、政治の混乱に拍車がかかる結果となっている。