韓国・朴槿恵大統領の友人による国政介入疑惑をめぐり検察は、朴大統領本人の事情聴取を視野に、逮捕した側近２人を追及する方針。

　韓国の検察は６日未明、朴大統領の最側近で前首席秘書官の安鍾範容疑者を企業に圧力をかけ財団に金を出させた疑いなどで逮捕した。検察はすでに、秘書官だったチョン・ホソン容疑者も逮捕しており、今後、今月後半以降とみられる朴大統領本人への事情聴取を視野に２人を追及する方針。

　また、大統領の友人の崔順実容疑者に対する取り調べも続いているが、韓国メディアは「おとといの大統領の謝罪談話を見て涙を流していた」と報じた。

　一方、６日午前１０時ごろ、朴大統領の側近で大統領府の首席秘書官を更迭されたウ・ビョンウ氏が検察の事情聴取のために出頭した。ウ氏には自らが株主として関わる会社の資金流用疑惑などが浮上している。また、国政介入疑惑に関しても当時の大統領府の高官としての責任を問う声が上がっていて、関与について事情を聞かれるとみられる。