米・オバマ大統領 習主席と最後の首脳会談
アメリカのオバマ大統領は19日、中国の習近平国家主席と最後の首脳会談を行い、これまでの協力関係の成果を強調した。
最後の会談でオバマ大統領は、「2国間がより持続可能で生産的な関係を築くために団結できた」と述べ、北朝鮮や気候変動問題への対応などでの成果を強調した。これに対し習主席は、トランプ次期大統領を見据え、「政権が変わっても、両国関係は変わらず前進が続くよう願う」と応じた。中国としては、貿易の不均衡などを訴えるトランプ氏の今後の出方を見極める構え。
一方、オバマ大統領は若者が参加して行われたタウンホールミーティングに出席し、民主主義のあり方について大統領選挙を念頭に「うまくいかないこともある」と述べた。
アメリカ・オバマ大統領「民主主義はうまくいかないこともある。望みが100%かなうわけではない。時には妥協しなければならないのが民主主義だ」
また、オバマ大統領はトランプ氏の新政権について「最悪の場合を想定せずに、政権が軌道にのり、政策をまとめるまで待ってから判断するべきだ」と呼びかけた。