×

訃報から2日目 悲しみに包まれるハバナ

2016年11月28日 1:58
訃報から2日目 悲しみに包まれるハバナ

 キューバのカストロ前国家評議会議長の死去から現地は2日目の朝を迎えた。国中が喪に服すなか、首都ハバナも、悲しみに包まれている。平本典昭記者が現地から伝える。

     ◇

 昨夜、繁華街の取材にでた。半年前に来たときは深夜までサルサ音楽が鳴り響き、熱気に溢(あふ)れていた街が、カストロ前議長の死を受け静寂に包まれていた。

 きのうは土曜日の夜で、普段なら多くの人が朝方近くまで音楽にのって踊るなど賑(にぎ)わう時期だが、店によっては酒を出すのを控えたり、早く閉めるなど自粛ムードが広がっている。店員は、カストロ前議長の追悼番組に見入っていた。

 レストランの従業員「喪に服しているため、お酒も売れず、パーティーもできません」

 観光客「音楽がなく、ハバナの魂が消えたようです。少し残念ですが、地元の人たちを尊重し、これで良いと思います」

 地元メディアによると、遺体は本人の希望で火葬されたという。

 28日からは、市の中心部の革命広場に礼拝する場所が設けられる。ハバナでは革命の象徴でもある国旗をよく目にするが、このように町中の旗は半旗になるなど、追悼ムードに包まれている。