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急転…朴槿恵大統領、任期満了前の辞任意向

2016年11月30日 2:34
急転…朴槿恵大統領、任期満了前の辞任意向

 友人による国政介入疑惑をめぐり、韓国の朴槿恵大統領が29日、談話を発表し、任期満了前に辞任する意向を明らかにした。

 朴大統領「(国会が)安定した政権移譲の方法を示してくれれば、その日程と法的手続きに従い、大統領の職から退きます」

 朴大統領は「自らの進退の問題を国会に任せる」とし、与野党が政権を引き継ぐ道筋をつくれば、それに従い、再来年2月までの任期終了を待たずに辞任すると述べた。退陣を求める集会に過去最大規模の150万人が参加するなど批判が高まり続けている中、ついに職にとどまることを断念したもの。また、大統領を罷免させる弾劾を避ける狙いもある。

 野党は来月2日にも弾劾訴追案を国会で可決することを目指し、与党・セヌリ党で大統領と距離を置く議員らと調整を行ってきた。しかし、談話の発表後、この議員らは「与野党で改めて話し合い、まとまらない場合は弾劾案の採決を行うべき」と態度を軟化させた。

 今後は、与野党が、退陣の時期とその後の国政の運営について、どのような合意にたどり着けるかが焦点となる。