アメリカの次期大統領トランプ氏が選挙での勝利を感謝するため各州を回るツアーを始めた。現在、激戦を制して勝利したオハイオ州で演説を行っている。会場から田口舞記者が中継。

　約１か月ぶりに支持者の前に姿を現したトランプ氏の演説は現在も続いている。登場の際には地鳴りのような歓声が巻き起こり、選挙戦の集会を再び思い起こさせた。

　トランプ氏はこの集会を、支持者への感謝を表したいとこのオハイオを手始めに全米を回る予定。

　トランプ氏「私が今日ここにいるのはオハイオ州にありがとうと言いたいからだ。アメリカは再び“偉大な国”になる」

　参加者からは、トランプ氏への手腕に期待の声があがった。

　支持者「この国に多くの変革をもたらしてくれることを期待します」「経済は大きく改善されると思う。アメリカに雇用がとどまるだろう」

　こうした声に応えるかのように、集会を前にトランプ氏は、隣のインディアナ州にある電機メーカーを訪問した。このメーカーは、トランプ氏の説得に応じて、メキシコへの工場移転を取りやめ、約１０００人の雇用を国内に残すことで合意した。

　「海外から雇用を取り戻す」という公約を掲げるトランプ氏だが、まずは手始めにその成果をアピールした形。今後は同じく激戦州だったノースカロライナなど複数の州を訪問し、集会を重ねる予定。

　大統領就任前に、このようなツアーを行うのはかつて例がなく、早速、派手なパフォーマンスを好む「トランプカラー」が打ち出されている。