アメリカの次期大統領トランプ氏は１日、選挙での勝利を感謝するため各州を回るツアーを始めた。大統領就任前にこうしたツアーを行うのは極めて異例。

　トランプ氏は激戦を制して勝利したオハイオ州で集会を行い、支持者らに感謝を伝えた。

　トランプ氏「私が今日ここにいるのはオハイオ州にありがとうと言いたいからだ。アメリカはまた“勝者”になる」

　またトランプ氏は閣僚人事についても触れ、国防長官に元アメリカ中央軍司令官で「狂犬」との異名を持つマティス氏を起用する考えを明らかにした。

　今後、そのほかの激戦州やトランプ氏勝利の原動力となった白人労働者が多い州などを回る予定。

　一方トランプ氏はこれに先立ち、隣のインディアナ州にある電機メーカーを訪問した。

　このメーカーは、トランプ氏の説得に応じて、メキシコへの工場移転を取りやめ、約１０００人の雇用を国内に残すことで合意した。「海外から雇用を取り戻す」との公約を掲げるトランプ氏だが、早くもその成果をアピールした形。