オーストリア“難民排斥”極右候補が敗北
オーストリアで4日、大統領選挙の決選投票が行われたが、注目されたEU初の極右の国家元首は誕生しなかった。
オーストリアでは、国民の間に難民に否定的な意見が増えつつあり、難民排斥を訴える極右政党「自由党」のホーファー氏が勝利する可能性が指摘されていた。しかし、難民に寛容なファン・デア・ベレン氏が得票率51.7%で僅差ながら勝利し、ホーファー氏も敗北を認めた。
ホーファー氏「私はきょう、とても悲しい。この国のために働きたかった」
極右思想への不安や自由党以外のすべての政党が選挙協力したことなどが影響したとみられる。しかし、半数近い有権者が極右の候補を支持したことで、既存の政治への不満が改めて示された形。