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オーストリア大統領選“難民保護”左派勝利

2016年12月5日 7:15
オーストリア大統領選“難民保護”左派勝利

 アメリカ大統領選挙でのトランプ氏の勝利が影響を与えるか注目されたオーストリアの大統領選挙は、難民保護を訴える左派のファン・デア・ベレン氏が勝利した。ウィーンから亀甲博行記者が伝える。

 今回の選挙は難民排斥を訴えるEU初の極右の大統領が誕生するかが最大の焦点だったが、開票開始早々に陣営幹部は敗北を認めた。

 “難民排斥”極右自由党・ホーファー陣営の責任者「結果を受け入れ、ファン・デア・ベレンとそのチームをたたえたいと思います」

 去年、大勢の難民や移民を受け入れたオーストリアでは、反動で国民の間に、難民に否定的な意見が増えつつあり、難民排斥を訴えるホーファー氏が今回、勝利する可能性が指摘されていた。しかし、不在者投票を除く開票結果はファン・デア・ベレン氏が51.7%だったのに対し、ホーファー氏は48.3%で、接戦ながらもホーファー氏が敗れた。

 イギリスのEU離脱、トランプ氏の勝利と続いたドミノがひとまず止まった形で、ファン・デア・ベレン氏は「親EUの立場でも選挙に勝てることを示した」と話している。