“盛り土問題”責任者「特定できず」都調査
豊洲市場の一部で土壌汚染対策の「盛り土」が行われていなかった問題で、内部調査していた東京都が「盛り土」から「地下空間」へ計画が変更した時期や責任者は特定できなかったとの報告書をまとめたことが分かった。
この問題で東京都は、退職者も含め、歴代の市場長や市場担当の職員らにヒアリングなど内部調査を行ってきた。その結果、「盛り土」の計画を変更し「地下空間」の設置を決めた時期や責任者は特定できなかったとする報告書をまとめたことが分かった。
特定に至らなかった理由としては、関係した職員には退職した人も多いことや、担当部署内でのやり取りには一部資料が残っていないことなどがあるとみられる。また、「盛り土をした」と説明を続けていたことについては、技術系と事務系の職員の間や上司と部下の間での情報共有が不足していたとしている。
一方、小池知事は30日朝、地下空間の水質調査で環境基準値をわずかに超える有害物質「ベンゼン」などが検出されたことについて初めてコメントした。
小池知事「引き続きモニタリングを続けて、安全を確認するという、一番重要なところだと思う」
小池知事は30日午後の定例会見で内部調査の報告書の内容を発表する予定。