豊洲「地下空間」誰が判断したのか分からず
東京・豊洲市場の一部で土壌汚染対策の「盛り土」が行われていなかった問題で、都は経緯を調査しているが、現時点では、誰が地下空間をつくる判断をしたのか明らかになっていないことが分かった。
東京都は、専門家会議が盛り土を提言した2008年7月以降に市場部門にいた職員らから話を聞いて、建物の地下で盛り土を行わず、空間をつくった経緯を調べている。
都の関係者によると、これまでの調査で2008年から現在までの歴代5人の市場長は、全員、「盛り土はされていると認識していた」として地下空間をつくる判断や指示を否定しているということで、現時点ではいつ誰が判断したのかは明らかになっていないという。
小池知事は21日午後、ブラジル・リオデジャネイロから帰国し、調査内容の報告を受けることにしているが、「調査が不十分であれば再調査を指示する」としていて、内容次第では調査結果の公表は来週以降になる可能性もある。