石原元都知事、地下空間「報告受けていた」
築地市場の移転先の豊洲市場で、土壌汚染対策の「盛り土」が行われていなかった問題で、設計に地下空間が入った2011年当時に知事だった石原慎太郎元知事が日本テレビの取材に対し、「盛り土から、地下空間のある設計に変更したと都の事務方から報告を受けていた」と話した。
石原元都知事(83)「設計事務所が変わったことで盛り土から ああいうの(地下空間がある設計)に変わったと聞いた。下から(報告が)上がってきて『そうなりました』と聞いただけで、私が決定したわけではない。(地下空間がある設計に)変わったという報告を受けただけですから、市場長から。私は不幸にしてモノを決める権限もないし、知識もないし。とにかく現場がいろんな酌量をして決めたことですから」
石原元知事はこのように話し、知事在任中に都の当時の市場長から「地下空間のある設計になった」と報告を受けていたことを明らかにした。
豊洲市場の設計は、2011年3月に大手設計会社が契約していて、都によると、同じ年の6月に完成した基本設計には「地下空間」が組み込まれていたという。
石原元知事は報告を受けた時期については、「覚えていない」としている。