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聴聞会 沈没事故「空白の7時間」を追及

2016年12月7日 13:00
聴聞会 沈没事故「空白の7時間」を追及

 朴槿恵大統領の友人による国政介入疑惑をめぐり、韓国の国会では、7日も関係者を呼んでの聴聞会が開かれているが、疑惑の中心人物は出席を拒否している。ソウルから坂口賢二記者が伝える。

 聴聞会では、2014年のセウォル号沈没事故当日、朴大統領の所在が明らかになっていない、いわゆる「空白の7時間」について厳しく追及されている。

 国会は7日の聴聞会に、崔被告ら27人に出席を求めたが、崔被告は、裁判を控えていることなどを理由に出席を拒否。朴大統領の最側近とされる安鍾範被告やチョン・ホソン被告ら疑惑の中心人物の多くも欠席し、出席者は13人にとどまっている。

 国会は7日、崔被告らに対し、午後2時までの出席を改めて命令したが、崔被告らは応じない構えとみられる。聴聞会では、2014年のセウォル号沈没事故当日、朴大統領の所在が明らかになっていないことについて質問が相次いだ。

 事故当時の大統領府秘書室長・金淇春氏「公式なことは知っているが官邸内で起きていることは知らない」

 韓国メディアは6日、事故当時1時間半かけて髪をセットしていたなどと報じた。大統領府はすぐさま「髪を整えた時間は20分だった」と反論。いわゆる空白の7時間の大統領の動静が新たな焦点となっている。