アメリカのトランプ次期大統領は７日、中国大使に習近平国家主席と長年の友人とされるアイオワ州知事を起用すると発表した。

　中国大使に起用されるのは、アイオワ州知事のテリー・ブランスタド氏。１９８４年、中国に視察に訪れた際、習近平主席と知り合って以降、両者は友人関係にあるとされている。起用の理由についてトランプ氏は、「習主席や中国の指導者と長年のつきあいがあり理想的な選択だ」としている。

　トランプ氏は中国が領土の一部と主張する台湾の総統との電話会談に応じるなど、中国に対し厳しい姿勢をみせてきた。今回、中国に近い人物を起用することで、そのパイプを利用したいとの思惑がある一方で、中国側に配慮をみせたものともみられる。

　一方、中国外務省は７日、ブランスタド氏について「中国の古い友人であり米中関係の発展に大きな役割を果たすことを歓迎する」と期待感を示している