安倍首相は日本時間２７日朝早く、アメリカ・ハワイに到着し、太平洋戦争の発端となった真珠湾攻撃の犠牲者らが埋葬されている墓地などを訪問している。現地から井上幸昌記者が伝える。

　安倍首相は日本時間２７日朝、７５年前の旧日本軍による真珠湾攻撃の犠牲者らが眠る墓地で献花し、黙とうをささげた。岸田外相と稲田防衛相もそろって慰霊に訪れていて、日本政府として二度と戦争を繰り返さないという不戦の決意を強調した形。

　真珠湾攻撃を生き延びた元アメリカ兵のルイス・カンターさん（９５）は、「安倍首相の真珠湾訪問はいいことだ。歴史の大きな区切りになるだろう」と安倍首相の真珠湾訪問について評価した。

　安倍首相は翌２８日、オバマ大統領との最後の首脳会談を行い、そして、アリゾナ記念館を訪問した上で、演説を行う予定。演説は、かつて敵同士だった日米両国が和解に至ったことを印象づけるものだが、同時に日本としては、次のトランプ政権を見据え、日米同盟が強固であると強く訴える狙いもある。