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シリアのアサド政権と反体制派が停戦へ

2016年12月30日 0:42
シリアのアサド政権と反体制派が停戦へ

 内戦が続くシリア情勢をめぐり、ロシアなどはアサド政権と反体制派が30日から停戦することで合意したと発表した。

 ロシアのプーチン大統領は29日、アサド政権と反体制派がシリア全土で停戦し、和平に向けた協議を始めることで合意したと発表した。停戦は現地時間の30日午前0時から始まるとしている。

 またトルコ外務省も「ロシアとトルコが停戦の保証人になる」との声明を出した。アサド政権の声明によると過激派組織「イスラム国」などは停戦の対象外だという。

 アサド政権の後ろ盾であるロシアはこれまでのアメリカに代わりトルコと協調することで、シリア情勢での主導権を握る狙いがあるものとみられる。ロシアのラブロフ外相は、「トランプ次期政権の参加を期待する」と強調し、アメリカに揺さぶりをかけている。

 一方、トルコは、アメリカ抜きの合意によって、敵視するクルド人勢力を停戦の対象から外し、一掃したい思惑がありそうだ。しかしシリアでは過去の停戦合意はいずれも長続きしておらず、今回もその実効性は不透明。