台湾の蔡英文総統が７日からアメリカを経由して中米諸国を訪問する。アメリカでトランプ次期大統領の関係者と接触する可能性があると注目され、接触した場合、中国の激しい反発が予想される。

　台湾の蔡総統は、７日から１５日までの日程で、ニカラグア、グアテマラなど外交関係がある中米４か国を訪問する。出発に先立ち、「友好国との関係を強めたい」と述べ、中米諸国との関係強化を強調した。

　一方で、行きも帰りもアメリカを経由し、いずれも１泊するという。このことから台湾メディアは、トランプ次期大統領の関係者と蔡総統側が接触するなどと報じている。

　蔡総統が去年、トランプ氏と異例の電話会談を行ったことで中国は激しく反発していて、今回も中国外務省は「蔡総統がアメリカを通ることを認めてはいけない」とけん制している。蔡総統側とトランプ氏側が何らかの接触をした場合、中国は激しく反発し、台湾への外交圧力を強める可能性も指摘されている。