EU単一市場から“脱退”英メイ首相が表明
イギリスのメイ首相が日本時間17日午後9時頃、EU(=ヨーロッパ連合)からの離脱について初めて基本方針を示し、EUの単一市場から脱退する考えを表明した。
メイ首相「イギリスは自由貿易について、EUと大胆な合意を目指す」「しかし(EUの)単一市場の加盟国にはならない」
メイ首相は演説で「部分的なEU残留は求めない」「新しく対等なパートナーシップを追求する」などと述べ、人や物の移動が自由なEUの単一市場から脱退し、移民の流入制限を強化する考えを表明した。その上で、EU以外の国との貿易を拡大する考えを示した。
EU側は、移民を制限するのであれば単一市場への残留は認められないとしていて、メイ首相は、経済的な恩恵よりも移民の制限を優先する立場を鮮明にした形。
イギリスは3月末までにEU側と離脱交渉を始める考えで、メイ首相は「交渉は2年以内に終えたい」としている。