英首相“EU離脱”基本方針を表明へ
イギリスのメイ首相は17日、EU(=ヨーロッパ連合)からの離脱についての基本方針を表明する。イギリスメディアは、首相が「部分的な加盟や準加盟のような状態にはしない」と述べ、EUの単一市場から脱退することを表明するとしている。
イギリスの複数のメディアが伝えた演説の要旨によると、メイ首相は「確実性と明瞭さ」「より強く、より公正でグローバルなイギリス」を基本理念とした上で、EU離脱交渉における12項目の優先事項を示すという。
イギリスはEU側との正式な離脱交渉を今年の3月末までに始めることを目指しているが、演説でメイ首相は離脱後も「可能な限り自由に」EU各国と貿易したいとの考えを示す。その一方で、「部分的な加盟や準加盟など、半分とどまり、半分出ているような状態にはしない」と述べ、「新しく対等なパートナーシップを求める」としている。
また、EU加盟国ではないものの条件付きで単一市場に参加しているノルウェーやスイスなどを念頭に「すでにほかの国が享受しているモデルは追求しない」としており、移民流入の制限を優先しながらEUとどのような貿易関係をつくっていくのかが交渉のカギとなる。