アメリカのトランプ大統領は２４日、国内の雇用創出などを目的にオバマ前政権では却下されてきた石油パイプラインの建設を推進する大統領令に署名した。

　トランプ大統領「これは『キーストーン・パイプライン』建設に関する大統領令です」

　２４日に署名したのは５つの大統領令で、いずれもアメリカ国内に石油パイプラインの建設を推進する内容。トランプ大統領は選挙中から、オバマ政権の環境政策について石炭や石油などのエネルギー産業を衰退させ雇用を減らしていると批判、パイプライン計画を復活させると訴えてきた。

　トランプ大統領「パイプラインのパイプはアメリカでつくり、鉄鋼労働者を仕事に戻す」

　環境よりも経済と雇用を重視する姿勢を鮮明にした形だが、アメリカの環境政策は大きく転換することになり、今後、国の内外から批判の声があがりそうだ。