アメリカのトランプ政権は３日、イランの弾道ミサイル発射などに対抗し、新たな経済制裁を発表した。

　新たな制裁対象に指定されたのは、イランの弾道ミサイル開発に関与した２５の個人や団体で、アメリカ国内の資産が凍結されるなどの措置がとられる。オバマ前政権はイランとの間で、核開発を大幅に制限するかわりに制裁を一部解除する合意をしているが、トランプ大統領はツイッター上で、「イランはオバマ前大統領の優しさに“感謝”していないようだ。私は甘くない」などと強調している。

　一方、イラン外務省は３日、国営メディアを通じ、今月イランで開かれるレスリングの国際大会に出場予定のアメリカの選手の入国を認めないと発表した。トランプ大統領がイランなど７か国からの入国停止を命じた大統領令を出したことへの対抗措置だとしている。